読解問題に関する相談は、「解いてみたが、模範解答と異なる。なぜ間違っているのかが分からない」というのが多くある。このような場合、対応においていろいろな困難が生じる。文章の内容を確認するのに時間がかかり、すぐには対応できないということである。
このような相談に関しては、以下のようなやり取りが望ましい。
①模範解答と合わせた後、なぜ間違えたのか考えたのか、もう一度文章
を読んだのかを学習者に確認する。
②間違えた問いについて話し合う。なぜその答えを選んだのか確認し、選 択肢を一つずつチェックしながら、文脈と合わせて正解はどれかを考え る。つまり、もう一度文章に戻って考えてから答えを選ぶことを勧める。
③以上の問題が解決できたら、読解問題を解くときのスキルの話し合いに つなげることができる。普段、どのような方法を使っているのか、その方 法を使ってよかったのかなど確認したうえで、アドバイザーのほうからも いくつか方法を提示し、学習者が自分自身に合う方法を選んで試してみ ることを勧める。