韓国語ではよく使う表現だけど、日本語に翻訳すると文章の意味が分かりにくくなる。

文章を書く際、留学生がよく使う方法があるが、いいたい内容を母語で考え、それを日本語に訳すことである。すると、日本語ではふだん使わない表現になったり、まったく違った意味になったりする。

例えば、「厳然たる」という言葉は韓国語では普通に使っているが、韓国語をそのまま日本語に翻訳すると「厳然に」になり、間違った表現になってしまうのである。

このようなときは、辞書で調べた日本語訳をそのまま文章に使うのではなく、翻訳した後もう一度意味をチェックして、自分がいいたい内容だったのかを確かめてもらう。

また、修飾語などで困るときには、その一つの表現にこだわることなく、文全体の意味を優先にして、ほかの分かりやすい表現にすることをすすめる。例えば、「過度な使用→使い過ぎ」など、修飾語の位置を変更し、よりシンプルな表現に変えることである。

ある程度、一緒に検討したら、学習者自身でやってもらうようにし、最終的には自分の表現で書き直すことを伝える。