「新しい言葉をどのように自分の言葉にしていくことができるのか」というのは、言語学習を行うすべての人にとっての課題かもしれない。日本語も同じである。授業において、また日常生活においても、新しい言葉のインプットは多くあるが、それを自分のものとして使用できるようにするには、どうすればいいのだろうか。
言葉を覚える方法は学習者それぞれによって異なるので、まずは学習者がどのように新しい言葉を覚えていくかを確認する。学習方法を確認したうえで、現在の学習方法で困っている点は何か、どのように改善していきたいのかについていっそう深く話し合う必要がある。
学習者の現在の状況を把握できたら、新しい学習方法やリソースを多数提供し、学習者自ら自分自身にふさわしいものを選択するようにする。例えば、インターネットで例文検索をしてどのように使われているのかを確認したり、周りの人的リソースを活用してアウトプットの練習をするなど。また、学内学外の各種イベントに参加し日本語の使用場面を増やしていくのも一つの方法である。