対応セッションを始める際に、何を心がけているか。

アドバイジングにおいては、どのようにスタートするかにより、対応セッションの流れが決まる場合 が多い。したがって、対応セッションを始める際に最も心がけているのは、学習者の持ってきた表面的 なニーズに注目しすぎないことである。
表面的なニーズにばかり集中していると、学習者が実際にどのようなことで困っているのか確認がで きなくなり、一時的な問題解決に留まってしまう。学習者が持ってきたニーズから本当の問題を探るためには、来訪した理由を把握した上で、来訪に至るまでの背景をしっかり確認することが必要になって くる。例えば、「作文のチェックをしてほしい」と言ってきた学習者に対しては、学習環境や学習ストラテジーなどについて「いつもはどうやって問題解決を図っているのか」「どんな時に作文に関して困 難を感じるか」「どうなったら本当に問題が解決したと言えるか」と問いかけながら、表面的ではない本当のニーズを探っていく。
このように、本当のニーズが明らかになると、それをどのように解決していくべきか、そのために必 要なことは何かなど、セッションの方向性も明確になってくる。