日常生活における意思疎通には特に問題ないが、授業やゼミでのやり取りで困難を感じる留学生がかなりいる。授業やゼミでは専門用語の使用も少なくなく日常会話より難しいのは当たり前だと思われる。
困難を感じる理由はいろいろあるだろうが、まずは、問題点を明確化することを最優先に考える必要がある。例えば、具体的にどんな時に、なぜ聞けなかったのか、困難を感じた場面を思い出してもらい、その理由を一緒に考える。
振り返りの中で問題点が明確になればもっともよいが、まだ理由が分からない場合には、授業内容を録音することを一つの方法として提供できる。ゼミの教授や学生にあらかじめ許可を得たうえでICレコーダーでゼミの内容を録音し、繰り返し聞きながら内容が分かるようにする。また、なぜ聞けとれなかったのかその理由の分析もできる。
授業であれば、次週の授業内容が分かる場合が多いので事前に予習して授業に臨むこともお勧めできる。