押しの強い学生への対応

ピアサポートの良さが活かされることもあるが、同じ学生同志という事で、
押しがかなり強い学生が来訪することがある。

課題や宿題を持ち、これがあっているのかどうかや、日本語を読んで欲しいという要望、また日本語の発音が正しいかどうか分からない為、聞いて欲しいという要望である。

押しが強い学生というのは、傾向として、アドバイザーを一種のフィルターのような存在として捉えていることが多く、サポ―ターを通して自分の日本語を正しいかそうでないかという判断材料にしているように見受けられる。

来訪者には、色々な学生がいるため、素直にこちらの質問に答えてくれる学生もいれば、中には自分の質問を一方的に話す学生もいる。
そういう学生と話すときには、自律学習支援というよりもむしろ、学習支援になってしまうことがある。
アドバイザーは、自律学習を念頭に入れながら、目の前の学習者の要望に対してどう応えていくのかという葛藤を常に抱える。

押しの強い学生に対しては、「ここで何がしたいのか」をまずははっきりと聞いてしまう。学生の要望を聞いた上で、サポートでできること、できないことをはっきりと伝える。
ただし、できないと明言することは避け、一つ二つを一緒に確認し後、自分で学習をしていきましょうと、すべてはできないことを伝える。
押しが強い場合、次から次へと課題を出されることがあるので、今日ここでやりたいことをまずはっきりと聞いてしまうのが良い。
そうすることで、こちらの対応も考えやすくなる。