学習者の中には、自分の学習能力や学習方法を否定的に捉えている学習者がいる。そのゆえ、学習意欲が低下するなど望ましくないことになる場合もある。このような学習者に対して、どのように接していけばいいのだろうか。
まずは、自分の学習方法がダメだと思った背景からうかがう必要がある。何がダメだと思ったのか、失敗したことがあるのかなど今までの学習過程における経験について語ってもらう。
次に、どのような学習方法だといい方法なのかについてうかがう。周りの人たちはどのような学習方法を使っているのか、試してみたい学習方法はあるのかなど話し合いながら、学習者が思っているいい学習方法とは何かについて具体的に描いてもらう。すると、ある程度は学習者が求める「いい学習方法」が明確になってくるであろう。
さらに、今までの学習経験を語ってもらう中で、「この方法はよかったかも」という話を取り上げて、「私のずべての学習方法がダメなわけではない」ということに気づかせ、ポジティブに考えるように勇気と自信を与えるのも重要である。