目標があっても、勉強が続かない。

このような場合、まずは目標が明確なのか、学習者にとってその目標は適切なのかを確認する必要がある。例えば、長期的な目標であれば、現在と離れすぎて実感できないこともあり、その目標のために実際の行動にしていくことはかなり難しい。また、自分の現時点での状況とふさわしくない目標であれば、勉強を続けても学習効果はよくないことに決まっているだろう。すると、学習意欲もだんだん無くなっていく。
まずは、自分の能力範囲内で達成できる目標を設定し、その目標を達成するための学習計画を立てて実行することを勧める。例えば、1週間に単語を100個覚えることを目標にして、1日にどれくらいの時間を使い、どのような方法で覚えるか具体的な学習計画を立てて実行してみるなど。学習者の能力範囲内で設定した目標であるため、達成できる可能性はかなり高いと思われる。「達成できた」と実感をさせることにより、次の目標設定を促すことができ、それを繰り返す中で、学習者は自然と勉強を続けていけるだろう。