学習者との話し合いに集中していると、知らずのうちに話題が反れてしまいがちになる。特に、学習者のニーズや目標が明確でない場合には、話がいろいろな方向へ飛んでしまい、本筋に戻すことでかなり困惑を感じる。だからといって、話がいろいろと広がることがダメだというわけではない。いろいろ話す中で、新しい発見があるかもしれないので、学習者の一言一言に耳を傾ける必要がある。
それでは、話が反れてしまった場合、また話が反れないようにするためにはどのような工夫が必要なのか。それは、支援スタッフが全体像をつかめながら、対応セッションを進めることである。対応セッションを始める際、このように進めていこうというプランを自分の頭の中で立てておく必要がある。例えば、45分間のセッションを①背景の確認②ニーズの明確化③解決のためのやりとり④セッションの振り返りといった流れにすると決めておき、それを意識しながら進めていけば、話が反れた場合でも、苦労せずに本筋に戻すことができると思われる。